前作の反社会学講座に比べ、落語やコント形式など少々凝った構成のものが目立ちすぎているものの、その他は相変わらずの軽妙な文体がすばらしい。
ネタも、真面目と不真面目のバランス感覚が見事。 特にGDPのいい加減さへのツッコミは的確で、お勧め。
自ら情報発信をするいわゆるインテリ層ではない、普通のアメリカ人というものがよく見えてくる本。
様々なメディアを通じてみるアメリカは、比較的声が大きく外国にも発信されやすいリベラル寄りの意見がばかりが目に付くが、実は右派が根強い勢力を誇っているのがよくわかる。
海外でよく使われているセイバーメトリクスの指標を2009年のプロ野球に当てはめてみましたというだけで、独自の指標や考察などの新味はない。とはいえ、プロ野球スカウティングレポートシリーズがマンネリ化している中、こういったセイバーメトリクス系の書籍が出てくるのは嬉しい。ぜひ毎年定期刊行して欲しい。
なお、各指標の一応の説明はあるので、セイバーメトリクス入門用にも悪くない。
セイバーメトリクスを前面に出しておきながら、巻末の年俸に対する貢献度や、主な引退選手の年度別成績などは従来の指標のみなのが片手落ちで少し残念。
水問題の本だが、低年齢層を意識している作りで分かりやすい。
ヴァーチャル・ウォーターや食糧自給率など批判も多い概念も素朴に紹介しているあたりは、学者ではないジャーナリストの限界か。
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