最新 追記

fukumoto blog


2009-05-01 [長年日記]

_ [][マネー]文化に投資する時代 (カルチャー・スタディーズ) , 亀田卓, 寺嶋博礼

文化に投資する時代 (カルチャー・スタディーズ) (カルチャー・スタディーズ)(亀田 卓/寺嶋 博礼)

エンターテイメントの証券化事業の立ち上げを行った亀田氏と、銀行の立場から映画投資に携わってきた寺嶋氏の自伝の様なもの。 体験談ベースなので読みやすく、また業界毎の文化の違いに起因する問題など、サラリーマン的に感情移入できる話題も多い。


2009-05-02 [長年日記]

_ [][ゲーム]ゆのみみっくす, 久松ゆのみ

ゆのみみっくす (GAME SIDE BOOKS)(久松 ゆのみ)

直球過ぎるタイトルはむしろ清々しい。 帯に竹本泉先生のイラストがあるので、公認なのだろう。

連載しているGAMESIDEという雑誌は知らなかったが、ユーズド・ゲームズの後継らしい。小松崎茂先生が表紙を描いておられた頃は読んでいたが、このマンガを見る限り今もあまり雰囲気は変わっていないのかも知れない。


2009-05-03 [長年日記]

_ []書物狩人, 赤城毅

書物狩人 (講談社ノベルス)(赤城 毅)

古書というものの中には、国家や宗教に大きな影響を与えかねないような価値を持つものが多数あるわけで、そこを主題に据えたミステリ。

価値ある古書をどこからともなく入手する書物狩人 (ル・シャスール) というヒーロー象は古書好きにはたまらない。喜国雅彦先生も帯でそのようなことを述べている :-)

娯楽小説としては申し分ない一冊。


2009-05-04 [長年日記]

_ [][科学]制御工学の考え方―産業革命は「制御」からはじまった, 木村英紀

制御工学の考え方 (ブルーバックス)(木村 英紀)

実は今まで制御工学の勉強をしたことがなかったので、まずはブルーバックスから。

工学部生向けの入門書という位置付けの本なので、素人にもわかりやすい。 また、比較的目に見えないところで活用されていることが多い制御工学の適用事例も豊富なので、最後まで興味を持って読めた。


2009-05-05 [長年日記]

_ []封印作品の謎, 安藤健二

封印作品の謎(安藤 健二)

様々な理由で自主的に封印されている作品を追ったルポルタージュ。

俎上に載せるのは、ウルトラセブン第12話、怪奇大作戦第24話、映画・ノストラダムスの大予言、ブラック・ジャックの2つのエピソード、そしてO157予防ゲーム。最後の一つだけが少々異質というか蛇足な感じもするが、著者の思い入れがある様なので仕方ない。

一部に明確な真相にたどり着けていない消化不良なものもあるが、関係者へのアポも取れないような状況でよくここまで調べたものだとは思う。


2009-05-06 [長年日記]

_ [][麻雀]麻雀入門第一歩, 杉浦末郎

麻雀入門第一歩, 杉浦末郎

久しぶりに麻雀古書を購入。 杉浦末郎による麻雀入門第一歩。 残念ながら初版ではなく、昭和29年 (1954年) の再販版。

初心者向けの二十二麻雀の入門書であり、ルール説明自体にはさほど目新しい部分はない。 むしろ面白いのは冒頭の "一. 麻雀の起源" と "二. 日本に於ける發達の歴史" の二章。

"一. 麻雀の起源" の方は、葉子戯、馬吊、同棋などから麻雀が成立するまでの流れを紹介したもの。"麻雀の起源に就いても、歴とした文献がないのだから種々の書物に少し宛載っている文章を見つけては推定していくしか方法がなく" の但し書き付きながらも、一応の流れは掴めるようになっている。

"二. 日本に於ける發達の歴史" は、名川彦作が日本に麻雀を紹介してから、その普及の過程をなぞっている。当時の各種団体の設立や榮業倶楽部の乱立の様子が生き生きと伝わってくる。また、日華對抗戰などの各種大會の様子も多くの関係者の名前とともに伝えられており (菊池寛は言うに及ばず、正力松太郎の呼びかけが元となって日華對抗戰が実現したり、時の逓信大臣小泉又次郎から全国大會優勝杯が寄贈されたり) 、まだ麻雀がハイソな遊びであった時代背景が伺われる。


2009-05-08 [長年日記]

_ []鉄を削る 町工場の技術, 小関智弘

鉄を削る―町工場の技術 (ちくま文庫)(小関 智弘)

51年間に渡り、町工場の旋盤工を勤めてきた著者によって語られる、現場の職人魂。

技術をただの定型作業として捉えるのではなくその本質をきちんと理解していることで、持ち込まれる無理難題を解決していったエピソードには素直に拍手を送りたくなる。

また、従来の旋盤からNC旋盤への移り変わりによりブラックボックス化が進み、技術の伝達が失われていく様子が印象的。 これは切削の世界に限らず、工学の多くの世界で同様のことが起きているように感じる。


2009-05-10 [長年日記]

_ []この世界の片隅に, こうの史代 (, , )

この世界の片隅に 上 (アクションコミックス)(こうの 史代) この世界の片隅に 中 (アクションコミックス)(こうの 史代) この世界の片隅に 下 (アクションコミックス)(こうの 史代)

太平洋戦争期の広島・呉を舞台にした一人の女性の物語。

この時期のこの場所を描く以上、どうしても鬱展開を避けられないわけだが、そんな中にも生活の温かさが感じられるのはさすがこうのさん。


2009-05-15 [長年日記]

_ [][科学]謎解き 超常現象, ASIOS (超常現象の懐疑的調査のための会)

謎解き 超常現象(ASIOS)

著者のASIOSは、超常現象の謎解きの主催者である本城達也氏を中心に結成された懐疑派の超常現象調査会。メンバーには、山本弘会長をはじめとすると学会のメンバーも何人か。

有名な超常現象について、伝説と真相を併記する、ちょうどトンデモ超常現象99の真相に近いスタイル。 取り上げられている事例は、比較的タイムリーなものが多いのも嬉しい。中には、ゲイル・セントジョーンやジョー・マクモニーグルといった今時の人も。


2009-05-17 [長年日記]

_ [陸上][]道志村トレイルレース

今年最初のトレイルレースとして、道志村トレイルレースに参加してきた。

まず、会場へのアクセスの悪さは折り紙付き。

  • 大会パンフレットにも堂々と "公共交通機関が少ないのでお車でのご来場をお願いします" と書かれる程
  • レースの開始は7時なので、前泊が必須
  • 最寄り駅は強いて挙げるなら中央本線の藤野駅だが、そこから車で小一時間ほど
  • バスは基本的にない。平日にはごくごくわずかにあるが、休日には運休が基本。なので、宿舎の送迎バスを利用するしかない
  • 会場付近への経路は道も悪く、居眠りをしていても時折揺れで目を覚ますほど。もちろん、普通に酔う

今回の宿泊は、道志温泉日野出屋にしたが、これが大当たり。

道志温泉日野出屋

  • 猪の剥製、囲炉裏、巨大な魚拓などが並ぶ、民宿に近い感じのアットホームな旅館。風呂場にお子さんのオモチャが転がっているのもご愛敬
  • 大会会場の道志村民グラウンド (道志中学校) から徒歩5分のロケーションが素晴らしい
  • ここのご主人も道志村トレイルレースの発起人の一人らしく、色々と便宜をはかってくれたのはありがたい。特に、レース中も荷物を預かってくれたり、レース後に入浴までさせてくれたのは助かった
  • 8人部屋での宿泊だったが、全員がレース参加者ということもあり修学旅行のように盛り上がった
  • 帰り際に、同室のメンバーとともに、来年の予約までしてしまった :-)

レース前日には、コースディレクターの野崎光宏氏や、北丹沢12時間山岳耐久レース2連覇中の宮原徹氏による説明会があった

  • 野崎氏は開口一番、「今回のレースはかなりしょっぱいコースです」と不安を煽る
  • その後も「激登り」、「激下り」といった表現で不安を煽りまくる。だが、実際に走ってみて、その言葉が正しかったことを思い知る
  • 宮原氏は残念ながら今回は運営側でレースへの参加はなしとのこと
  • 最後の質疑で、宮原氏に「宮原さんが走ったらどのくらいのタイムになりますか」という質問が飛び、「5~6時間」という回答。宮原氏ですらそんなタイムのコースで10時間制限というのは厳しすぎる気がする

レース当日は、4時頃に起床して朝食と準備を済ませる。

  • レース開始時点でポツポツと雨が落ちてくるような状況。ただし、下界の気温はそれほど低くなく、2~3割は半袖。私もロングタイツに半袖シャツの格好で走りはじめる
  • ブドウ岩ノ頭~菜畑山~水喰ノ頭~今倉山~道坂峠~岩下ノ丸~御正体山のコンボは凶悪。ここで無理矢理でもタイムを縮めないといけないとわかっていても、足がついてこない
  • 今倉山のあたりから、雨と強い風で体感温度が一気に下がる。羽織るものをもってきて助かった
  • 比高図を見てもわかるとおり、平地がまったくなく、常に小刻みな登りと下りを繰り返す構成は予想以上に消耗する
  • 前日からの雨で足下が悪くなっていたこともあり、かなり危険を感じる場所も目立った。やはり初心者が出るレースではない
  • 第一関門である20.2km地点のの山伏峠まで、一切の補給がない漢らしいコース
  • 最初の登山口までを除き、100%トレイル。舗装路など一つもない
  • 総合的な難易度は、おそらく日本のレースでトップクラスではないだろうか。小耳に挟んだところによると、参加者600名弱に対し、第一関門の通過が300名弱、第二関門の通過が180名程度とのこと。最終的な完走率はもう少し落ち込んだものと思われる
  • 私も残念ながら第一関門でリタイヤ。制限時間の5時間ギリギリであったが、どう考えても完走が不可能な状態だったので
  • 今回はGPS携帯を持って走ったので、そのコースを http://fukumoto.org/pub/20090517_dohshimura.kml にアップロードしておく (Google Mapsで見る場合は http://maps.google.co.jp/maps?q=http://fukumoto.org/pub/20090517_dohshimura.kml )

2009-05-18 [長年日記]

_ []町工場巡礼の旅, 小関智弘

町工場巡礼の旅 (中公文庫)(小関 智弘)

鉄を削るに続いて、小関さんの本をもう一冊。

今回は旋盤の世界にとどまらず、大田区の様々な町工場を巡り、職人達の声を拾っている。 自分も分野は大きく違えど技術屋の端くれであるので、その思想に共感できる部分は多い。


2009-05-20 [長年日記]

_ [][]埼玉県の山, 打田一

埼玉県の山 (新・分県登山ガイド)(打田 〓一)

先日の道志村トレイルレース途中リタイヤの悔しさを忘れないうちに本格的な山岳練習をはじめようと購入。

探してみると、今まであまり視野に入れていなかった秩父方面もトレイルランの練習ができそうな場所がありそう。


2009-05-21 [長年日記]

_ [][][科学]「食糧危機」をあおってはいけない, 川島博之

「食糧危機」をあおってはいけない (Bunshun Paperbacks)(川島 博之)

巷で良く騒がれる食糧危機説の実体を一つ一つ解きほぐしてくれる。 「BRICsが世界の穀物を食らいつくす」、「買い負けで魚が手に入らなくなる」、「食料生産は限界に達している」などなど、よく語られる内容のほとんどが、過去にも定期的にブームとなっている (そして予測が大外れしている) 各種の食料危機説と同様に根拠のない煽りだということがよくわかる。

また、食料危機説に反論するだけでなく、それらが生まれる背景についても触れているのが面白い。 特に、なぜ日本でだけ食糧危機が叫ばれるのかについて、日本では中産階級以上も戦後の飢餓を体験してからとする論は興味深い。


2009-05-23 [長年日記]

_ [陸上][]金勝山~官ノ倉山

道志村トレイルレースの悔しさを忘れないうちに山岳練習を。

まずは、近所の東上線沿線の金勝山~官ノ倉山あたりから攻めてみる。

  • 金勝山の最寄り駅は東武竹沢駅。官ノ倉山も東武竹沢駅から入るのが便利だが、石尊山経由で小川町駅方面に抜けるルートがあるので、今日の帰りはそちらを使用した
  • 東武竹沢駅前には本当に何もなく、かろうじて自販機がある程度
  • 金勝山は駅からのアクセスも良く難易度も低いので、官ノ倉山に入る前の足慣らしに
  • 土曜日の早朝ということもあってか、金勝山では誰ともすれ違わず
  • 官ノ倉山入口の三光神社までも東武竹沢駅から走行圏内。官ノ倉山山頂までは特に難所もなく走りやすいコース。ただし、石尊山を越えてから北向不動へ下るルートは鎖場があるので慎重に
  • 官ノ倉山は、外秩父七峰縦走ハイキングコースの起点になっているらしく、その案内板が多数あり
  • 官ノ倉山では、登山者数人とすれ違う。また、天候にも恵まれ、山頂からの展望は素晴らしいものだった
  • GPSケータイを持ちながら走っていたが、途中で止まってしまっていたので正確な走行距離がわからず。地図と途中までの計測距離から推測すると総距離は12km程度か

2009-05-24 [長年日記]

_ [][]食品のカラクリ, 別冊宝島編集部(編)

食品のカラクリ (宝島SUGOI文庫)(別冊宝島編集部)

別冊宝島編集部(編) となっているが、奥付を見ると実質的な著者は郡司和夫だった。

見事なトンデモっぷりで、実在するのかも不明な加工食品メーカの社員の談話や全く裏をとっていない思い込みだけをもとにこれだけ叩けるというのはある意味感心する。


2009-05-26 [長年日記]

_ [][マネー]雇用の常識「本当に見えるウソ」, 海老原嗣生

雇用の常識「本当に見えるウソ」(海老原 嗣生)

よく世間で語られる雇用に関する俗説を見事に打ち砕いてくれる本。

終身雇用の崩壊、正社員の減少と派遣社員への置き換えといった巷で良く語られる論説がいかに怪しいものかがよくわかる。統計のインチキの見抜き方を学びたい向きにもおすすめできる。

本日のツッコミ(全3件) [ツッコミを入れる]

_ 海老原嗣生 [筆者です。見事な書評ありがとうございます。これだ短文で、筆者の言いたいことそのまま代弁。嬉しい限り。次回作の帯の檄文..]

_ fukumoto [著者からの直々のコメント光栄です。 次回作も期待しております。]

_ 海老原嗣生 [FUKUMOTOさん ご無沙汰してます。海老原です。 新刊本が出ます。お約束した「オビ」、ご依頼間に合わず、出来とあ..]


2009-05-28 [長年日記]

_ [][英語]楽しく、ラクに、シンプルに! 英語ハックス, 佐々木正悟, 堀 E. 正岳

楽しく、ラクに、シンプルに! 英語ハックス(佐々木 正悟/堀 E. 正岳)

あまり体系的にまとまった本ではないが、沢山のtipsが詰まった本なので、一つくらいは使えそうなネタが拾えるはず。

とりあえずsmart.fm (本書中ではiKnow!という名前で紹介されているが、2009年3月からサイト名が変更されている) あたりからはじめてみよう。


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